Blanc ou Noir

 

 

 

初めは何もかも抵抗があった。
ユキは華奢だし、白いし、髪も長くてやわらかい。顔立ちも女の子のようだ。
それでもユキは男だ。俺と同じ造りをしている。
男と女のそれのようにすんなりとはいかない。
俺はどうすることもできずにいた。


するとあるとき突然ユキが俺のベルトに手をかけた。

「おい、お前何すん…っっ!!」

あっという間にユキは俺のモノをあらわにし、口に含んでいた。
「や、やめろよ!ユキ!……えっ?!」
ユキはニヤッと笑い、そのまま俺のモノを舐めはじめた。

「う゛っ…ぁ…」

俺はユキの口の中でイッてしまった。
というより俺がイクまで離してくれなかった。
ユキはゴクリと液体を飲み干し、またニヤリと笑って言った。


「ふふっ。ボク、けっこう上手いでしょ?次は秋也の番だよ。
  秋也…好きだよ?大好き。…アイシテル」

…この男は…天使の顔をした悪魔だ…。

俺がわかったよという顔をすると、奴はにっこり笑って言った。
「大丈夫、抵抗あるのは最初だけ。僕の言うとおりにしてくれればいいから…」
そうして俺たちはついに一線を越えた。


確かに、慣れたら平気かもな。
回を重ねるごとに抵抗も嫌悪感も消えていった。快楽すら覚えるようになった。
でも、俺はいまだにとまどっていた。俺を突き動かしているのは同情でしかない。
俺の行為が愛情からくるものではないことはユキも気付いていた。
だから奴はいつも…少し悲しい顔をする。
悪いとは思っていた。でも頭で分かっていても、心までついていかなかった。
ユキを心から愛するにはもう少し時間がかかりそうだった。

 

 

 

 

 

 

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